日本31−35フィジー

これを惜敗と呼んでしまうと、やはり日本のラグビーは世界レベルではないことになってしまう。
率直な感想としては、勝てた試合を落としてしまった勿体無い試合、だった。
フィジーは個の強さは見せるものの、チームが連動して波のように押し寄せる攻撃は持っていなかった。
対して日本は、チーム全体としてのスピード、フィジカルの強さを見せていた。
勝負を分けたのはチーム全員の勝負への意識だったと思う。
フィジーは最後まで個での突破にこだわり、そしてここぞというところでトライという結果を出してきた。
しかし日本はチームプランとしてのキックの選択に、かなりの時間こだわり続けたため、ラック、モールの集団での強さを見せつける一方で、得点という結果になかなか結びつけられなかった。
いいラグビーをやった、それは確かに見ていた人の全てが認めることだろう。
だが、勝つためのラグビーではなかった。
そこはチームとして勝つための選択が出来なかったことが原因であり、そこが勝負への意識が劣っていたと感じる点。
ただ4点差という結果と試合内容を見ていれば、超えられなかった壁では無かったはず。
だからこそ日本の限界を出しての善戦ではなく、限界を出し切れ無かったことによる敗退だった、ということに対して勿体無いと感じてしまう。
あと2試合。
自分達のラグビーをするのは大いに結構。
いいプレーをするためなら練習で十分。
勝つためのラグビーに期待してます。